2009/10/12

ハセツネ応援日記

友人が2人、この日のために練習してきたので、
連休なのに予定が何もない私は観戦に行くことにしました。

友人は2人ともサブ12を目指しているので、
ゴール時間が夜中の1時になります。
武蔵五日市発の終電は23時半ぐらい。
応援後に帰宅しようとすると、必然的に車利用となりました。

駐車場が混むとの事前情報を得ていたので、
当日はずいぶん早くに家を出て、現地着は7時前。
結局、車は友人宅のそばのPに停めたので、
駐車場が混雑することは関係なかったのですが。。。

車中でしばし仮眠。
空は快晴。暑くなりそうでした。

友人M君からのメールで目を覚まし、
M君が泊まってるK君宅へ。
そこでK君の走り友達であるA君ともご対面。
今回、この3人を応援し、撮影することとなりました。

彼らと一緒に会場へ歩いていき、
私は月夜見第2CPでの応援用送迎バスを申し込みました。
20名限定で先着順。
私は7番目でした。
バスは16時には輸送部門を出るので、
それまでにここに戻ってこなければなりません。

そしていったん車に戻り、今度は入山峠へ向かいます。
思ったより時間がかかったけど、無事に到着。
峠のだいぶ下に停めてまた仮眠。
(なにしろ前夜ほとんど寝ていないため眠い)

13時すぎに起きて、歩いて峠に向かいます。
峠は、昨年の写真集に写ってる場所でした。
非常に撮りやすい、奥行き感のある場所です。

同じニコンのカメラをぶら下げた人と、場所決めをします。
ほかにNHKやハセツネの専属カメラマンが来ていて、
選手の通過時間が迫ってくるとかなり人が集まってきました。

14時4分、ついにK君が現れました。
しかしK君に会ったのが久しぶりすぎたせいか、
服は赤、と覚えていたのがいけなかったのか(微妙にオレンジ色ぽい)
K君だと気づくのが遅すぎて、走っているところを撮影できませんでした。
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K君、ごめんね。

A君は、K君の真後ろについていました。

階段を登るK君とA君。
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この時点で渋滞してますが、その後の渋滞はもっと酷かったそうです。

そして14時7分。
M君が現れました。
走る前は不安そうでしたが
(何しろ前日まで現場の試走をしてないため)
とても楽しそうに走っているのを見てほっとしました。

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M君の前だったか後だったか、
Tちゃん(女性)が走ってるのを見かけて、
思わず「Tチャン!」と叫んでしまい、
Tチャンが後ろを振り向きスピードダウンする、
ということがありました。
こけなくてよかった。反省しました。

入山峠での応援はこれにて終了。
急いで下山して、車を置いて、
今度は第二CP行きのバスに乗らねばいけません。

K君の自宅そばのPに車を置き、
駅前で借りたレンタサイクル(1日800円。便利!)に乗って
また五日市会館に向かいます。

五日市会館にある輸送本部から出るバスに乗り、
40分ほどで月夜見第二CPへ。
16時発でしたが、16時40分着。
ちょっと到着が早すぎました。

それから選手たちが来るまではブラブラしたり写真撮ったり。

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言われていた通り、かなり寒く、冬山装備で来て正解でした。
(ウールの帽子、手袋、羽毛服上下、フリースの上着を全部装着)
足元だけトレランシューズだったので少々寒かったですが、
それ以外は大丈夫でした。
しかしほかの応援者はもう少し薄着でかなり寒そうでした。

17時38分 第一走者が走りこんできました。

そして待つこと数時間。。。

その間、ヒマに待ってるのもバカらしかったので、
ゲートの前に立って、選手誘導をしていました。

「がんばってーーー!!第2CPでーーーす!!!」

「お疲れ様でした!!!! ゼッケン見せてくださいね!」

と、ずーっと叫んでいたわけですが、
選手の皆さん、疲れてるだろうに、「ありがとうございます」とか
「そちらこそお疲れ様です」とか、挨拶してくださる方も多く、
しんみりといい大会だなぁ、と思いました。

そうしてるうちに、20時13分、M君が飛び込んできました。


なんと、3人のうちでは最後尾だったM君がトップです。
声をかけるとニコニコしていて、いつも笑ってるM君らしく、
すっかりマイペースを取り戻している感じでした。
とても調子がいいようです。
とても空腹だそうで、応援する人は選手に一切援助が出来ないため、
「ごめんねー」と言いながら言葉で励ますしかありません。
しかし快調そうなのでほっとしました。

その2分後、なんと先ほどみかけたTちゃんが到着です。

20時28分、M君が再び旅立って行きました。
「次はゴールだからね。待ってるから!」と送り出しました。

20時48分。A君が飛び込んできました。
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M君にも聞いていたのですが、
K君、足が痙攣して調子が悪いらしく、
A君もK君を抜いてきたらしいです。
K君のことだから絶対諦めはしないと思うけど、
ムリしてほしくもないし、心配しながら待ちます。

A君、休憩後21時3分に旅立って行きました。

そして21時13分、待ちに待ったK君がやってきました。

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顔を見るとニタっと笑ってくれたので、ほっとしました。
もっと思いつめてるかと思ったけど、さすが職業柄(救命系)
とても冷静に自分を分析しています。
押さえて走ったからまだ疲労がない。
だからこれからがんばれると思う。と。

とても嬉しかったです。
K君がこの1年どれだけ努力してきたか知ってるので、
これでリタイアという結果だけは絶対避けてほしかったから。
K君は休憩せずに水だけもらって21時17分、再び旅立っていきました。

K君と水の補給場で水をもらいながら話していたら
その真横で私の名前を呼ぶ人がいました。
見ると、なんとなんと!
クライミングジムで一緒に講習を受けていた
50代の女子Yさんです。

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「えええええ?Yさんハセツネ出てるのぉぉぉぉ?」と、
思わずびっくりして大声で叫んでしまいました。
「そうなのぉ。出てるのぉ。」とシャイに答えるYさん。
おとなしくて控えめで、だけど実はすごい山屋の彼女ですが、
まさかこんな過酷なレースにまで出てるとは思いませんでした。
本当にびっくりしました。

しばらく喋ってお仲間の方と一緒に送り出しました。

そして帰ろうとバスの受付に行くと、
なんと想像以上にたくさんリタイアの方がいらして、
なかなか送迎車に乗ることができません。
(リタイアの人優先なので)

なので車の席が空くまでまたゲートのところで誘導を続けました。
途中、スペイン人の2人連れが走ってきたので、
給水エイドのお手伝いをしながら話しかけてみると、
ものすごく驚かれ、喜ばれました。(笑)
「いやもう、ほんとに。想像以上に日本人ってのはよく走るヤツラだわ。
参ったなぁ、こりゃ。」という印象だそうです。
この2人に限らず、結構外国人は多く見かけました。

22時45分ごろ、やっと送迎車に空きが出たので、乗ることが出来ました。
リタイアした方々と一緒に乗るので彼らの気分を思うと、
とても迂闊には話しかけられず黙っていたのですが、
彼らは途中、車道を横切ってる参加者たちに
「がんばれー!」とさかんにエールを送っていました。

五日市の会場に戻ったのが0時半頃。
結構ギリギリの時間でした。
焦りながら場所を探してゴール前に陣取り、
皆を待ち受けます。

サブ12。
これがM君とK君が自分に課していたタイムでした。
今回K君は具合が悪いからムリかもしれないが、
調子が良いと言っていたM君は、来るだろうと予測。
ハセツネは最後短い直線道路があって、
選手がそこに来ると、誘導の人がLEDの棒を振り、
ゴール近くなると道で見てる人が拍手するので
そうなったらカメラを構えます。
そして右に90度曲がってゴール、です。
(なのでゴール奥にいる私からは誰が走ってくるかは見えない)

それを何十回と繰り返しました。
しかし、いつになってもM君は現れません。

11時57分。
Tちゃんがゴールに現れました。
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Tちゃん、サブ12すごいよ!!さすがです。おめでとう!!

しかしM君は現れません。。。


ついに時間が迫ってきました。
11時間59分00秒。

11時間59分40秒になっても現れません。

そして11時間59分50秒。。。

ああ、M君、やっぱりダメだったか。。。
なんて無念なのだ。。
でも、M君なら最後の最後までがんばって
もしやってこともある。
だけど、あと数秒、、、あと7,、、6、、、5、、、4、、、


ってときに、突然拍手が聞こえ、
よもやと思ってカメラを構えたその瞬間、
私の目が捉えたのは、万歳をしながら駆け込んでくる、
一筋の風のようなM君でした。
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そのタイム、11時間59分57秒。。。。

あと3秒で12時間になるところでした。


M君!おめでとう!!!!



M君はゴールを駆け抜けた直後ばったりと倒れ、しばらく動きません。
しかしその顔は満面の笑みでした。


やっぱりM君は約束をたがえない男だなぁと心の底から感心しました。


そしてその1時間後の2時13分、待望のK君のゴールでした。

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K君にしたら不本意な成績だったとは思うのですが、
無事にゴールしてくれて本当によかった。
しかもタイム、前半に比べて結構伸びてます。
彼なら来年本当に言ったとおりに10時間切りも夢ではないと思います。
努力しすぎるのが玉に瑕のK君なので、
来年は直前はもっと休んでもらってリラックスして走ってもらいたいです。

その2分後の2時15分、A君がゴールしてきました。
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彼はハセツネ2回目だそうですが、前回は16時間台だったので、
今回かなりの躍進だそうです。

3人とも無事にゴールしてくれて本当によかったです。

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その後は、無料配布の豚汁を飲んだりしてちょっと休んだあと、
皆さんマッサージを受けに行きました。
無料でマッサージの専門学校生がやってくれるそうです。
皆ダメージが酷いのでかなりあれこれやってもらってて、
あんなに走れてたのに、歩くことさえままならない状態の人が
たくさんいました。
まるで戦場。。。。


人間って、気力の生き物なのだと再確認したのでした。


そしてそこで私は皆さんとはお別れ。
車を回収して明け方、自宅に戻りました。


この大会、運営サイドに色々あるようですが、
なんだかんだ言っても、あんなにしんどいはずなのに、
走ってる選手たちの笑顔が多いのがとても印象的で、
応援するのがヤミツキになりそうです。

参加された選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。
勇気をありがとう。
たくさん大事なものをわけてもらえた気がしました。
来年も必ず応援しに行きます。(^^)
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