2008/10/13

下の廊下(2)

10月12日(日) 3時半起床、撤収して4時26分出発。

真っ暗な中、ヘッドランプを頼りに出発。
ロッジからダム湖畔まで降りて、舗装道路をひたすら速足で歩きます。
そして、一旦ダムの駅というか施設の中に入り、
ダムから出て、下に下りていきます。
いよいよ日電歩道のはじまりです。
こんな注意書きがありました。

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ダムの真下に出て、その後はひたすら河原を歩き下ります。

背後を振り返れば、おお、劔岳!(・ω・)ノ
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6時30分、内蔵助谷出合い
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どんどん川沿いを歩いていきます。
下流に向かってるので下りかと思いきや、
高巻きやらなんだかんだで、「下ってる」という実感はなく、
むしろ、最初のほうは登ってる記憶のほうが強かったです。

このあたりは紅葉がちょうどピークという感じでした。
紅葉を見ながら、または川を眺めながら
写真を撮りながら、ひたすら歩いていきます。
時々対岸に滝が出てきて目の保養になります。

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8時20分、最初の雪渓到着。

大きな雪渓があって、そこをハシゴで高巻きする場所です。
が、私たちが行った時は、すでに雪渓が川に落ちたあとだったので、
ハシゴは使わずに済みました。

看板。
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こんなハシゴ登るのはイヤですねえ。(;・∀・)
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落ちた雪渓と現れた登山道
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超垂直ですねえ。(;・∀・)
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雪渓全体。右側にハシゴ見えます。
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これで1/4来たといったところです。
このハシゴを通過しないでいいのはラッキーでした。
休憩らしい休憩をしないまま、ひたすら歩き続けます。

行程の半分のところに「十字峡広場」というのがあるので、
そこで座って休むことにして、それ以外は一切座らずに、
行動食を食べながら、ハイドレーションで水分補給して歩き続けます。

ハシゴ場を迂回できてほっとしたところで、前方はこんな感じ。
まだまだ延々と続きます。(;・∀・)
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と、また雪渓が出てきました。川の上にスノーブリッジ(雪の橋)が出来ています。
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その雪渓は、まだ落ちきらずに登山道のジャマをしていました。
つまり、その雪渓を避けるためには、
「梯子による高巻き」が必要でして。。。怖いよぅ・゚・(つД`)・゚・
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どんだけ高巻くねん!ヽ(`Д´)ノ
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怖かったねぇ!などと言いながら前方を見ると、
さらに雪渓があって、左に大きな谷が見えます。

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これが「黒部別山沢」で、最初に登山道に注意書きがしてあった所らしい。
なるほど立派な雪渓が残っており、これに登らねば渡れません。

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雪渓にハシゴがかかってるので登って横断します。
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雪渓の上はこんな感じ。
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雪渓を横断したあとは、岸との間に空いた空間をハシゴで渡ります。
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来し方を振り返る
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ここまでで1/3を消化、時間は8時53分。
出発してからすでに4時間半過ぎているのですが、まだ1/3です。(;・∀・)


黒部別山谷から先は「赤剥けの壁」というところを通り、白竜峡という危険地帯へ。

道幅が狭くなり、流れが急峻となり、
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かろうじてつけてある道を歩いていきますが
途中、崩壊個所は丸木の橋が渡してあって少々怖い。(;・∀・)
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だんだん天井が低くなってきて、背の高い人はこれはきついだろうなぁ。
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そして、出たぁ!高巻き梯子!
左下のほうに登山道があって人が居るのですが、
その人との高度差を見てください。
相当な高巻きでしょう?(;´Д`)
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梯子の付け根には「雪渓が残ってるから高巻きせよ」との指示があり、
私たちはそのとおり高巻きしたのですが、
どうやら後から見ると、すでに雪渓はなくなっていて、
高巻きせずに通れたらしいのです。(;・∀・)
ムダに怖くてしんどい思いをしました。(笑)


その後の1時間20分はもうひたすら寡黙に歩くだけ。。。
この頃から極端に全員の口数が少なくなっていました。(笑)


そして、ついに、行程の半分である「十字峡広場」に到着!
黒部川の左右から1本ずつ沢が十字の形に流れ込む形の峡谷なので、
十字峡というらしい。
吊橋を見下ろす場所に休憩できるポイントが作ってありました。
そこではじめてザックを降ろして休憩します。
時間は10時半。
すでに歩き始めて6時間が経過しています。 Σ(゚Д゚)
オニギリなどガシ食いして休憩し、15分ほどで出発。

吊橋を1人ずつ渡ります。
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吊橋から見る景色
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そこからまた無言で1時間歩き続け、
11時36分 半月峡に到着。
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このあたりになるとだんだん写真が減ってきます。
もう飽きちゃってるっていうのもあるし、
標高が下がってきてるので紅葉がなくなってきたというのもあります。
そもそも疲れてるっていうのが一番大きいか。(笑)

そして「熊に注意」の看板にびびりながら(糞いくつか落ちてるし(;・∀・))
ガシガシ歩き続けると、12時5分、東谷の吊橋に到着!

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この吊橋はものすごく長いです。
そして当然1人ずつ渡りますが、長いがゆえに大変よく揺れます。(;・∀・)
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渡り終わって振り返る。
左側に見えてるトンネルのようなものは、
ダムで出来た電気を下界に送る送電線の発射口?です。
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ここからはもう工事用車両が入れるような林道となってるので、
広い車道をガシ歩きです。
ほどなくして、ついに12時25分、仙人ダムに到着!
ここまでほんとに永かった。。。・゚・(つД`)・゚・

ダムの下流側を見下ろす。(・∀・)カコイイ!!
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ダムの上流側、降りてきた山を振り返る。
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このダムまで来れば、今日の行程の3/4は終わったも同然。
俄然元気になった私たちは、仙人ダムの施設の中に入っていきます。
この時点で、出発してから8時間が経過していました。

なぜか登山道は仙人谷ダムの内部を通るようになっているので、
指示に従って施設に入らせていただきます。
冬期用のトンネルという意味あいが強いんでしょうが、
この通路、関西電力人見平宿舎に繋がっています。

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また、ここには関西電力専用鉄道(作業用鉄道)が通っており、
これにのって関西電力の作業員の人たちが黒部ダムとかとも
行ったり来たりしてるようです。

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線路が敷いてあるトンネルは、すごい熱気と硫黄臭でした。
気温はなんと27度!
高熱隧道がそばにあるせいでしょうか、すごい地熱です。

そして出口には驚くような看板が。
ものすごく頑丈な鉄柵の扉があったのですが、
「クマの侵入防止のために必ず扉を閉めてください」という注意書きがあったのです。
確かに、作業用通路にクマが居たら逃げられないですもんね、お互い。(;・∀・)


ダムの施設を出たところがすなわち関電の宿舎でした。

さて、そこから阿曽原温泉小屋まではあと一息だというので、
完全に気を抜いて雑談などしながら歩いていたのですが、
なぜか突然登りになりました。

しかも、これがハンパない急登。 Σ(゚Д゚)
しかも、これが延々と続くのです。 Σ(゚Д゚)

もう、ここで全員完全にノックアウトです。(笑)

続いて今度は激しい下りに驚きながら降りていくと、
ついに、13時39分、阿曽原温泉小屋に到着!!

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歩き始めてから実に9時間13分、距離にして17キロの長旅でした。。。
(今回腰痛に苦しむメンバーが居たため、CTより2時間ほど時間がかかってます)

(つづく)
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