2007/09/29

西穂~ジャンダルムを越えて~奥穂縦走(3)

2日目(2)西穂~天狗

こからあとの日記はどこまで詳細を書けばいいかわかりません。
ていうか、部分部分でしか詳細を思い出せないのです。

どこも岩ばっかり。
どこも怖いところばっかり。
どこも、どっか手でしがみついてないと危ないところばっかり。
どこも、急な登りか、急な下りか、不安定なトラバースばっかり。
どこも、下は目もくらむ切れ落ちた谷ばっかり。
どこも天気は曇りでガスってたし、時折雨がパラパラ。
ピークの数が多すぎるし、目印がないものが多いから、
自分がどこにいるのかもわからない。

ただ、わかってるのは、

西穂山荘→西穂 3時間
西穂→天狗岳 3時間
天狗岳→穂高岳山荘 3時間

ぐらいのタイム配分。

つまり、西穂の山頂と、天狗岳がそれぞれ三分の一のカナメになってた、
てことです。
間の細かい所は、いちいち地図を出して確認するまでもないというか、
そんな余裕もないので確認は休憩時のみ。

それと、ほかに目印になるものとしての、

天狗のコル:避難所のあとがあり、唯一のビバーク可能地点。
天狗の頭への登り:300mを一気に登るためしんどいらしい。
逆層スラブ:思ったほど怖くない緩い斜度らしい。
ジャンダルム:有名な岩峰。下部トラバースが怖いらしい。
馬ノ背:高所恐怖症にはたまらなく怖いらしい。

というのはわかっていました。


ってことで、まずは西穂高岳山頂から一般の皆さんとは逆方向に、
ついに点線ルートに入ります。


最初はどうってことないピークを越えていったのですが、
ウワサにきく「浮石が多い」の意味がよくわかるようになります。
足元すべてが浮石!山全部がガレ!という状態で、
しかも、手で掴んでる岩も、アンダーぽく引っ張ったりしようものなら、
スパーンと抜け落ちちゃいそうなクラックが入りまくっています。
こういう場合は岩を上から押すようにしてホールドせよ、と、
リーダーからの指令。
なるほど、押せば抜けないわけで、手も足も慎重に動かしながら、
1つ1つピークを登り降りします。

下は谷まで一気に切れ落ちています。
これを見てももう怖くないのが不思議。。。(笑)
P1020918.jpg


条件のあんまりよくない鎖場が多々あります。
P1020920.jpg


登り下りが激しいコースです。
P1020922.jpg



キレットの時も思ったのですが、私、ボルダーをやっててほんとによかった!
こんなに役立つとは思いもしませんでした。
基本ムーブから応用ムーブまで。
難易度の高いムーブは一切必要ないですけど、
体重の移動のさせ方や、腕の使い方、足先の使い方、足の踏みかえなど、
何も苦しまず、むしろ1つ1つを楽しんで登り降りできたので、
本当に良かったと改めて思った次第です。

今回も、岩の上り下りでは楽しくて思わず加速してしまい、
先行の仲間に何度も叱られました。ごめんにょ。m(__)m

間ノ岳頂上

P1020923.jpg


ペンキがなかったらわかりませんでした。

高度感のあるトラバース
P1020924.jpg



途中、ガイド登山パーティとおぼしきパーティの1人(中年女性)が
10mぐらい落ちたんじゃないかと思われるケガをしていました。
頭を切ったらしく、でも意識はあって座ってました。
その救助のため、ヘリを要請したらしく、ヘリがやってきました。
ガスがすぐに沸いてきてなかなか視界が確保できないみたいで、
何度かトライしたあと飛び去って行ってしまいました。
(その後、夜になるまでヘリの爆音を聞かなかったのですが、
彼女はその後どうなったんだろうか。
あのかわいそうなパーティの同行者たちはその晩どうなったのかな、
と、ヒトゴトながら気になったのでした。)

※その後調べたところ、この女性(65歳)は、20メートル滑落だったらしいですが、同行者が付き添って自力下山したそうです。よかったよかった。

その遭難者救助の長野県警山岳救助隊のヘリ「やまびこ」
超かっこよかったっす。

P1020928.jpg


そしてついにうわさの逆層スラブに到達しました。

P1020930.jpg



そこからあとひと登りすると、天狗の頭(天狗岳)山頂。

P1020931.jpg



ふー。。。これでやっと2/3来たわけです。
タイム的にも出発後5時間半なので、順当な時間でした。


つづく
 



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