奥秩父にある、釜ノ沢東俣を遡上してきました。
山梨県の西沢渓谷の1つとなりの川で、
甲武信ヶ岳(2475m)に突き上げる沢でした。
沢の取り付きは西沢渓谷の遊歩道から。
そこから甲武信ヶ岳の山頂までは
水平距離6000m、垂直標高差1200mあるので、
下山も考えると日帰りはちょっときつい。
ってことで、途中、沢の中で1泊して、
まったりのんびり焚き火など楽しんでの沢行きです。
メンバーは、某山岳会のSさんリーダー、
サブリーダーが同じ山岳会でUさん、
以下、T君、Lさん、そして紅一点(爆)の私でした。w
てか、このメンバー極端に年齢が偏ってまして、
20代前半が2人、40代が3人。
まるで親子のようなパーティ構成でした。(;・∀・)
20代2名が有り余る体力をもてあましてる風?だったので
私は今回、ネパールの商業登山パーティもかくやというぐらい、
お姫様な山行をさせてもらい、びっくり仰天でした。
なにしろ、
テントは20代が担ぎ、組み立てる。
食料も20代が担ぐ。
ビールも20代が担ぐ。
夕飯は20代が作って器に盛り付けまでしてくれます。 Σ(゚Д゚)
完全なネパール体制です。
そのうちメンサーブ(女主人様)って言われないかと思うぐらい。w
さらに、濡れた沢靴など重いものは
頼んでもいないのに背負ってくれました。(;・∀・)
(私が歩くのが遅いから、なるだけ私の足を速めよう
という作戦だったのかもしれませんが、
深く詮索するのはやめて、素直に甘えることにしました。w)
以下、写真の説明です。
西のナメ沢のあたりのスラブ。
ツルツルのピカピカで非常に滑りやすい。

西のナメ沢

スラブ地帯が終わっても、石はスラブと同じ岩質なので、
ツルツルのまん丸で、非常に滑りやすく、ドボンの危険大!

手がかりも足がかりもなく、しがみつくのが精一杯。
私もこの反対側の岩で滑り落ちて右ひじ打撲しました。(;・∀・)
こういう時ラバーソールならイケるのかなぁ?

魚止めの滝 これもツルツルなナメ滝ですが10mあります。

魚止めの滝は対岸左からまく。
お助けロープを設置しにいくSさん。
ここもツルツルで面白かった。

あがったところはこんな感じで夏なら絶対泳いでる♪
でも足元はめちゃくちゃ滑り、ここで2回こけました。(自爆)

これがこの沢のハイライトと言われてる「千畳のナメ」。

千畳のナメの終わりは8mのナメ滝。

そして両門の滝まで行って、テントを張る予定でしたが、
両門の滝には先行パーティが居て場所がなかったので、
ちょっと下ることにしました。
両門の滝に咲いてたツクバネウツギ

ビバークポイントでさっそく流木や倒木を集めて焚き火開始!
ファイア~~で盛り上がります。

シェフによるカレー。
ちゃんと白米を持ってきて炊いてくれて、
カレーも生の野菜から煮込んで、ルーを入れて作ります。
手抜きがないからオドロキ。 Σ(゚Д゚)

21時半ぐらいに消灯。
翌朝、朝の4時すぎ、突然の豪雨と雷が、、、。
しかし、幸いなことに通り雨だったらしく、
朝食の時にはすでに晴れ間が見えていました。(^。^;)ホッ!
朝食はラーメンです。これもまたシェフたちが作ってくれました。
6時半に出発。
すぐに昨日引き返した両門の滝に到着。

その後は現れくるナメ滝を登り、
倒木を避けながら登り続け

いろんな形状の滝をジャブジャブと登ったりして

ついに最後のツメに出ました。
ツメは登山道になっているのでラクチンです。
コイワカガミが咲いていました。

ジグザグの登山道を登ると、ゴールの甲武信小屋です。

そこからはひたすら下山。
ミツバオウレンが咲いていました。

下山道が長いのですが、私自身は意外にも、
久しぶりの亜高山帯歩きが楽しくて、
「そうだ、山に行こう」などとプランをたてながら、結構楽しく下山しました。
一気に標高1200m分を下るので、
久々のカラダ(とくにハムストリングス)が悲鳴をあげていましたが、
なんとか無事に12時すぎに駐車場に到着。
Sさんに運転してもらって悪いなぁと思いつつ、
バカみたいに眠りこけてしまい、気づいたら池袋でした。
夢のようなラクチンで楽しい山行でした。ヽ(´ー`)ノ
同行していただいた皆様、ありがとうございました。(^^)