南八ヶ岳縦走日記の続きです。
前回までは
こちら。
●西岳⇒立場川キャンプ場前半
ここまでは、天気もよくとても順調で、今年一番の山行だよね!などと言いながら絶好調でした。
西岳で3人一緒の記念撮影を終えたあと、「立場川キャンプ場」と書かれたほうへ降りていきます。
最初はちと急な下りですが、すぐに気持ちのよいなだらかな尾根道になり、唐松の落ち葉や苔が絨毯となって敷き詰められた実に気持ちのよい下山道が続きました。
気持ちいい、癒される、昼寝したい、というセリフが次々と3人の口から漏れたのでした。
金色の唐松の紅葉と青空♪

本当に時間さえあれば立ち止まって昼寝をしたかった。
動いてるせいもあり、暖かく、半袖でも十分なポカポカとした秋の1日という感じで、
「10月の連休に猛吹雪で酷い目にあった私たちへの神様のご褒美」
(私は涸沢、ニシさんは劔、Iさんは裏銀座で敗退)なんてことまで考えていました。
●地点A
最初に問題となった分岐点が出てきました。

まっすぐ進む道は林道になっており「第五配水池へ」とあります。
「第五配水池」を経由し、その池から25分でキャンプ場に行く道を採用するつもりだったのですが、
ふと見ると、ちょっと右側にもう1本道があり、林の中に続いています。
そこには新しい看板で「立場川へ」とありました。
私たちが向かう最終目標地は「立場川キャンプ場」なので地図を見てみると、
(25000分の1、50000分の1の2つの地図を照らし合わせた。
実際には25000分の1の地図は古すぎて使い物にならなかった。)
登山道からキャンプ場に向かう道がもう1本あり、ちと迂回気味のルートですが、
どうやらそのあたりに出るのではないかと思われました。
検討した結果、その「立場川へ」という看板にしたがって進むことにしました。
●地点B
しばらく進むと次にまた分岐が出てきました。
左へ行くと「少年自然の家へ」であり、右に行くと「立場川へ」です。
少年自然の家は、第五配水池のすぐそばにあるのが地図では確認されてるので、
今回の場合は迷わず「立場川」の方向に進みます。
すると、道がどんどん右に曲がっていき、川沿いに歩いてる感じはわかる
(沢の音がする)のですが、西岳方面の上流に戻っていく感じになってしまいました。
「これはおかしい。もし道が合ってたとしても、上流にむかって登るのは無駄足すぎる。戻ろう。」
ということで、先ほどの地点Bに戻ることに。
●地点X
そして地点Bに戻り、基本に立ち返って「第五配水池」へ行こうということになったので、
(池のそばにある)少年自然の家を目指すことになりました。
地点Bからその少年自然の家を目指してずんずん歩いていくと、
しばらく行ったところで、またもや林道にどーんと突き当たりました。
はてさて。右に行くか左に行くか。
すでに地図にない道を歩いているので自分たちの正確な現在位置がつかめません。
キノコとりをしてる人に聞いたところ、あっちだ、といわれました。
が、その「あっち」のルートは、地図上では50分かかるルートであり、
もうすでに下山予定時刻を過ぎているので、なるだけその道は避けたいのです。
反対側に進めば多分第五配水池はあるだろうということはわかっていますが、なにしろ現在位置が、、、。
というところでハタと気づきました。
そうだ。私のMOVAにはGPSついてる!!
ってことで、ダメモトでGPSで現在位置を確認したところ、
なんと見事に現在位置を割り出してくれました。Σ(゚Д゚)
登山道はMOVAのGPSで使う地図ソフトには記載されてないので、
現在位置が割り出せてもだめだけど、今みたいに林道に居る場合は、
きちんと地図には道が載ってるので、ちゃんと把握できるのであります。
えらいぞMOVA!(GPS\(^o^)/)
地図とGPSとを照らし合わせてどちらに進むか決めます。
当然、第五配水池方面に向かうことに。
●第五配水池
前方に第五配水池が出てきました。
やった\(^o^)/ここから25分だ!と思ったのもつかのま。(;´Д`)
地図上では、第五配水池のところは十字路になってて、
林道を登山道が直角に横切る形になっています。
登山道のほうから降りてきて、その池の横を通って25分のショートカットルートでキャンプ場に行くつもりでした。
しかし、実際にはそこはT字であり、第五配池がどん詰まりのようになっていました。
そこから先に道がありません。Σ(゚Д゚)
道標もまったくありません。Σ(゚Д゚)
「なんじゃこりゃ!?」と怒りながら皆で付近を捜しました。
●道発見
そのうち、ついにニシさんが配水池の裏手から伸びている道を発見してくれました。\(^o^)/
老人だったら遭難してるかもしれないじゃん!などと怒りながら歩いていくと、
そのそばに板橋区立少年自然の家の広大な敷地と設備が見えてきました。
さらにまっすぐ歩くと、右側の紅葉がきれい。

左側は別荘地のようで、何軒か別荘が並んでいました。
こんなところで遭難しそうになった私たちってバカだよねえ、などと笑いながら歩き、
もう1度GPSで現在位置を確認し、道が合ってることを確認したうえで、
立場川キャンプ場にタクシーの迎車を手配しました。
「15分から20分でつくらしい。」「OK!」ということで、
長かった旅はようやく終わりに近づきました。
最後にこんな道迷いするなんてね、やっぱ色々あるんだねえ、などと談笑しながら。。。
●崖かよっ!Σ(゚Д゚)
そして先行していたIさんが突然立ち止まりました。
こちらを振り向く顔がなんか妙なのです。
急いで近づくと、なんと、道がなくなってるっ。Σ(゚Д゚)
よく見ると、下にキャンプ場があります。
が、そこは崖なのでした。
道はそこで突然終わり、急な崖となっていて、そこには「危険!立ち入り禁止!」の黄色いテープが張ってあります。
この写真の先がその崖

(○口○*) ポーカン
よく見ると、行き止まりの道は右側にそれていて、
崖の上をずっと上流に向かう道となっています。
そして、崖には過去に何人も人が通ったとおぼしき踏み跡がありました。
テープを見ると、新しいです。
テープをとめてる金属の杭もまだ新しかった。
テープが張られてせいぜいここ3ヶ月以内という感じです。
ここでどっちに向かって進むか話し合いとなり、結局崖を直進して降りることとなりました。
Iさんが先頭となり、ニシさんが真ん中、こういうときだけ猿のように元気になる私が最後尾。(爆)
降りてみると土質はやわらかく、岩などないので、万が一転落してもたいした怪我はしなそうです。
ストックを使って、ナチュプロ(植物などの手がかり)を掴みながら慎重に降りていきます。
のこりあと三分の一というあたりで車のエンジン音がしました。
見ると、はるか下に見えるキャンプ場にタクシーが来たところです。
タクシーが行っちゃわないように必死で手を振り、急いで降ります。
●茨の道
やっと最下部まで降りて、あとはトンネルのようになってるヤブを突っ切るだけ!、
とダッシュしたその瞬間、ブチブチギギギガガガと全身にイヤーな音が聞こえました。
イヤーな音だけじゃなく、イヤーな痒いような痛いような痛みをあちこちで感じます。
よく見ると、その藪は、茨(いばら=棘だらけの野生のバラ、実際にはキイチゴの木)のトンネルでした。_| ̄|○
しかしそこを突っ切らないとタクシーにたどり着けません。
やむなく、顔だけはガードして進みますが、全身に棘がひっかって痛いわ痒いわ、
服がやぶけそうでイヤだわ、むかついてガシガシ歩いたらこけてしまい、
手をついたら、地面に落ちてる枝を手のひらで押してしまい、無数の棘が手にささりました。Σ(゚Д゚ υ) イタ!!
最後のイバラを抜けて、やっとタクシーのところへ。_| ̄|○
皆満身創痍で、とくに半袖であそこを歩いたIさんの腕は凄まじいことに。。。(;・∀・)
あとから聞いたらIさんは運転手さんに「あそこは道じゃないですよ」といって笑われたそうな。(爆)
でも、明らかに道なのです。
人が通った跡が明確についてました。
そして地図にはそこが登山道であることが明確に示されていましたが、崖である表記はありません。
昭文社「山と高原地図」より該当部分。

帰宅して国土地理院の25000分の1の地図の該当個所を見ると、標高差で50mあることがわかりました。

放っておくと同じように道迷いしたりケガしたりする人が続出すると思うので、
登山地図を出している昭文社に連絡する必要があると思うのでありました。
また、立ち入り禁止のテープを貼ったのが、誰なのか、森林組合なのか、富士見町なのか、それとも別荘地の管理者なのか。
立ち入り禁止の理由は何なのか、といったことも調べたほうがいいと思いました。
皆でブツブツ文句を言いながら、タクシーで昨日車を置いた美濃戸方面に向かいます。
美濃戸口から先はタクシーが入れないので、Iさんが徒歩で車をとってきて下さることに。
(なんてジェントルマンなんだ!)
私とニシさんはその間、お言葉に甘えてお風呂をいただくことに。
美濃戸口にある八ヶ岳山荘のお風呂は温泉ではないけど、
とても気持ちのよいいいお風呂で、すっかりリラックスして温まりました♪
お風呂を出るともうIさんが戻ってきてた。Σ(゚Д゚)
茅野まで降りて、デニーズへ。
そこでお疲れ様の反省会(アルコールヌキ)ののち、茅野駅ま
で送っていただく。
Iさんありがとう!(^^)/~~
そのあとのあずさの混雑ぶりには驚きました。
結局、八王子までずっとデッキ部分にリュックを敷いて座ってました。
オツカレサマのビールも飲めなかったけど、まぁ連休なので仕方ありません。
八王子でやっと座席があいたのでつかの間、新宿までは人間らしい気分(笑)を味わいます。
新宿駅でニシさんとお別れしました。
ニシさん、Iさん、ありがとうございました!
楽しかったです。(^^)